【6月13日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)が12日、開幕を迎え、アレーナ・デ・サンパウロ(Arena de Sao Paulo)で開会式が行われた。

 街中では、大会に抗議するデモ活動が行われているのとは対照的に、歌手で女優のジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)が華々しく開幕したW杯を彩った。

 カーニバルを意識した緑色の衣装に身を包んだロペスは、米ラッパーのピットブル(Pitbull)と一緒に登場すると、地元ブラジルの歌手クラウディア・レイチ(Claudia Leitte)と大会の公式ソングを歌った。

 セレモニーは、大会の開幕戦となるブラジル対クロアチアの前に行われた。

 大会直前まで参加が確定していなかったロペスは、スタジアムの中央に設置された巨大ボールから姿を現すと、会場から大歓迎を受けた。

 セレモニーでは、まずスタジアムの中央に置かれた巨大できらびやかなボールの周りで、木に扮装した人物が竹馬に乗ったり、花を装った子供たちがトランポリンで跳ねたりしていた。ほどなくしてサンバの音楽が鳴り始めると、伝統的なブラジル民族のダンサーが踊り、ピッチには地図のような模様が描かれた。

 ダンスに代わり、ボールに扮したアクロバチックなパフォーマーが登場したり、64人の子供たちが紐付きのボールでジャグリングを披露したりする中、大きなブラジル国旗が入場してあっという間にアリーナに広がると、再び大歓声が湧き起こった。

 そして、最後に巨大なボールが開くと、中からレイチに続き、ロペスとピットブルが勢いよく姿を現した。

 ロペスは、トレードマークのラテンダンスを披露し、共演者と大会公式ソング「We Are One」を歌い終わると舞台のせりから姿を消した。(c)AFP