【6月11日 AFP】サッカー国際親善試合が10日、米ニュージャージー(New Jersey)州イーストラザフォード(East Rutherford)のメットライフ・スタジアム(MetLife Stadium)で行われ、ポルトガルが5-1でアイルランドに勝利した。

 ポルトガルは、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)開幕前の最後の親善試合を勝利で締めくくり、復帰したクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)も、ポストに阻まれて得点こそなかったが、積極的なプレーをみせた。

 後半20分にピッチを後にしたロナウドだが、これは予定通りの交代とみられ、けががプレーに悪影響を与えている様子も感じられなかった。

 守備の中心選手で、故障のため準備不足が懸念されていたペペ(Pepe)が、ロナウドに代わり投入されている。

 ポルトガルは前半3分、シルベストレ・バレラ(Silvestre Varela)の右からのクロスに、中央でフリーになっていたウーゴ・アルメイダ(Hugo Almeida)が反応、頭で合わせて先制に成功した。

 同19分にはロナウドがチーム2点目を決めるチャンスを迎えたが、約18メートルの直接FKはポストの内側に当たり、ゴールから離れるように大きく跳ね返った。

 それでもポルトガルは、その1分後にファビオ・コエントラン(Fabio Coentrao)のクロスが相手のオウンゴールを誘発して2-0とすると、37分、ロナウドのヘディングをGKが弾いたところにアルメイダがいち早く詰め、3点目を決めた。

 試験的な構成のアイルランドも後半に入ると闘志を増し、クイックリスタートでポルトガルの意表を突くと、エリア内でボールを受けたジェームス・マクリーン(James McClean)が、この日一番の見事なゴールを決めた。

 しかしポルトガルは、交代出場のナニ(Luis Cunha aka Nani)のお膳立てから終盤にビエリーニャ(Adelino Andre Vieira Freitas ' Vieirinha')とコエントランが得点を追加し、勝利に花を添えた。

 ロナウドは前半10分、切り返しの際に不自然な転び方をして4万6000人の観客をはっとさせたが、何事もなく体を起こし、パウロ・ベント(Paulo Bento)監督とポルトガルのサポーターを安心させた。(c)AFP