【6月10日 AFP】サッカーポルトガル代表のパウロ・ベント(Paulo Bento)監督は、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)までにコンディションを取り戻そうと必死になっているクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)とペペ(Pepe)の2人を、アイルランドと対戦する10日の親善試合で起用するかどうか、難しい判断を迫られている。

 16日にドイツとの大会初戦を迎えるポルトガルは、「死の組」と呼ばれるグループGに属しており、ガーナ、米国とも対戦する。

 レアル・マドリード(Real Madrid)の主力としても活躍するロナウドとペペは、練習をすべて消化できておらず、両選手が欠場した2度の強化試合でポルトガルはメキシコに1-0で辛勝しているものの、ギリシャとは味気ないスコアレスドローに終わっている。

 ベント監督は、米ニュージャージー(New Jersey)州で行われるアイルランド戦が、ドイツ戦まで1週間を切ったチームの最終調整を行う最後のチャンスだと考えていたのかもしれない。

 しかし、ここで一気に注目を集めるほど重要になってきたのは、ベント監督がロナウド、ペペ、そして故障による準備不足が懸念されるもう一人の主力選手、ラウル・メイレレス(Raul Meireles)に、いったいどれだけの時間を与えるのかということだ。

 ベント監督は9日、「ロナウドとメイレレスは7日と8日の練習に参加しているし、ペペは今日から合流する」と明かした。

「彼らがトレーニングでどれだけ動けるかによって、状況は変わる。その結果、明日の試合でどうするかを決めることになる」

「チームに欠員がいる状態で練習するのは難しいし、ドイツ戦のような重要な試合では、チーム全員が最高の状態で臨めないと厳しい」

 ポルトガル代表として110試合に出場し、通算49得点を挙げている29歳のロナウドは、左脚太ももと膝の故障に悩まされており、ペペはふくらはぎを負傷している。(c)AFP