【6月6日 AFP】オーストラリア人がソファの後ろや車の座席の下に落として紛失する硬貨の総額が、年間で100億円を超えていることが分かった。

 王立オーストラリア造幣局(Royal Australian Mint)のロス・マクダーミッド(Ross MacDiarmid)最高経営責任者(CEO)が3日夜に開かれた上院の公聴会で明らかにしたところによると、毎年2億5500万枚の硬貨がなくなっており、その分だけ新たな硬貨を発行しているという。

 同氏は「局が発行する硬貨の大半が、椅子の後ろや車の座席の下、ごみ箱の中に落ちたり、海外に持ち出されたりした分の埋め合わせ」だとして、その総額は「1億1000万豪ドル(105億円)に上っている」と述べた。これには、「引き出しの中に長くしまわれたままになっていたり、瓶にためられたり」している硬貨も含まれるという。ただ、新たに2億5500万枚を発行するのにかかっている費用については言及しなかった。

 オーストラリアでは現在、約50億枚の硬貨が流通している。政府は現在、保守政権が掲げる経費削減策の一環で複数の公営組織の民営化を検討しており、造幣局もそのうちの一つ。

 上院の公聴会では、同国で各種カードでの支払いをする人が多くなっていることを受けて、造幣局が全硬貨の見直しを提案する意向であることも発表された。それに関連しマクダーミッド氏は、鋳造するのに6セントかかる5セント硬貨を廃止すべきかどうかも検討しているとしている。(c)AFP