【7月4日 AFP】米ワシントン(Washington)郊外のバージニア(Virginia)州アーリントン(Arlington)にある広場。ランチタイムが近くなると、スープやサンドイッチなどを売るフードトラック、いわゆる屋台が立ち並ぶ。リア・リー(27)さんのトラックもそんな屋台の1つ。だが彼女が売るのはランチではなく、洋服やジュエリーだ。

「このブラウスは再入荷したところです。夏にちょうど良いし、仕事にもぴったりです」と、リーさんは店内を物色する客に話しかける。彼女のトラックのカラーは、クリーム色とブラック。店名は「ストリート・ブティック」だ。

 フードトラックは全米の都市に出現し、もはや珍しい光景ではなくなった。いま大きなトレンドになりつつあるのは、ファッショントラックなのだ。

 リーさんのトラックの中は、ドレスやブラウスがきれいに掛けられ、試着室も用意されていたりと、街の路面店と変わらない。

「(ファッショントラックは)2010年の後半には、おそらく全米で5店ぐらいしかなかった」と、全米移動式小売販売協会(American Mobile Retail Association)のジェニーン・ロモ(Jeanine Rom)副会長は言う。その数は現在、全米で300から400店。大半は洋服を売る店だが、靴や化粧品、ペット用品の店もある。「まだまだ増えるだろう」と、ロモさんはAFPに語った。