また、ポルノサイトの露骨な性描写を含む画像や、ポルノとは無関係の運動中の人の画像を被験者に見せ、その間にMRI技術を用いて被験者の脳をスキャンした。

「ポルノグラフィーの使用頻度が高くなるにつれて、線条体の右尾状核の灰白質体積が小さくなることを、われわれの調査結果は示している」と論文は述べている。

 さらには、露骨な性描写を含むものを見せられた際に、「やる気」を処理する脳の部位で機能減退が起きることが、被験者の脳のMRI検査で分かった。

 では、線条体が小さい男性はポルノを多く求めるのだろうか。もしくは、大量のポルノが脳を小さくするのだろうか。それは結果なのか、それとも前提条件なのか。

「線条体体積が小さい人々は、快楽を経験するための外部刺激をより多く必要とするのかもしれず、そのためにより多くの報酬としてポルノの消費を経験しているのかもしれない。これが結果的に(より多くのポルノの視聴に)つながっているのかもしれない」と論文の執筆者らは述べ、さらなる研究が必要と結論付けている。(c)AFP