【4月17日 AFP】欧州連合(EU)の利点の一つは、欧州全土でポルノ映画にアクセスしやすくなったことだと、欧州議会の保守系会派代表ジョセフ・ダウル(Joseph Daul)氏(67)が15日、語った。

 地元フランス紙から5月の欧州議会選挙の投票を若者に呼び掛ける方法を問われ、欧州議会会派の欧州人民党(European People's PartyEPP)代表のダウル氏は、国境を越えた移動がより容易になったことを挙げた。

「私が18歳だったときは、フランスで禁止されているポルノ映画を観るために(国境を越えてドイツの)ケール(Kehl)に行こうとしたら、税関を通過するだけで2時間半かかった」と、ドイツ国境に近い地域で育ったダウル氏は、仏紙デルニエール・ヌーベル・ダルザス(Dernieres Nouvelles d'Alsace)に語った。

「映画館に着いたころには上映がもう終わっていたよ。それに数回に1回はドイツマルクを持ってきていないことに気づいたものだった」

 ダウル氏は「こういうことを若者たちに説明すれば、彼らもヨーロッパの意味を即座に理解するだろう」と語った。(c)AFP