1月にロシア・プレミアリーグのCSKAモスクワ(CSKA Moscow)からイタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)に移籍した本田は、日本代表チームの心臓部を担い、サムライブルーの中盤に信頼性と厚みをもたらしている。

 かつて中田英寿(Hidetoshi Nakata)氏がそうであったように、金髪頭の本田はサングラスや皮ジャケットを身につけ、ピリピリした雰囲気もあり、ピッチの内外を問わず、日本のスーパースターとなっている。

 本田が持つオーラは、2002年の日韓大会と2006年ドイツ大会(2006 World Cup)でチームをけん引した中田氏と同じように、チームメートを鼓舞するものがあるが、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)で不本意なシーズンを過ごした香川真司(Shinji Kagawa)の存在は、日本にとっては未知の要因となるかもしれない。

 イングランド、プレミアリーグではベンチを温めることが多い香川だが、母国を失望させることはめったになく、日本代表のアルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)監督からも揺るぎない支持を得ている。

 フレッシュな状態にある25歳の香川にとって、ブラジル大会で今後の契約を求める人物が見守る中で主張することが重要になってくるかもしれない。