【5月15日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)を退団するネマニャ・ビディッチ(Nemanja Vidic)は14日、同クラブの選手が今季「心のよりどころを失った」ことを認めながらも、デビッド・モイーズ(David Moyes)前監督に見切りをつけることはなかったと語った。

 イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)に加入が決まっているビディッチは英BBCスポーツ(BBC Sport)に対し、「悪い時期だったし、選手はもっとできた。でも、選手はチームで信じるべきものを失っていたんだ」と明かした。

「僕たちが、デビッド・モイーズに対する信頼を失ったんだと言う人がいた。それは違う。彼が何かを作り上げようとしていたことを、僕たちは知っている」

 昨季終了後、アレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)元監督からチームを引き継いだモイーズ氏は、壊滅的なシーズンをもたらして4月に解任されると、ユナイテッドは今季リーグ7位に終わり、欧州カップ戦の出場を逃すことが確定した。

 ユナイテッドで8年半を過ごしたビディッチは、状況を打開するために選手同士で議論をしたとしながらも、怒りの矛先がモイーズ氏に向くことは決してなかったと強調した。

「選手は、自分たちの中だけで議論した。しかし、それは状況を好転させるための議論だった」

「監督や彼のアシスタントと言い争ったことは一度もない。ただの一度もだ」

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