【5月12日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2014)は11日、女子シングルス決勝が行われ、大会第8シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)が1-6、6-2、6-3で第4シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)を逆転で下し、今季のクレーコート2勝目となる優勝を飾った。

 4月のポルシェ・テニス・グランプリ(Porsche Tennis Grand Prix 2014)で3連覇を達成したシャラポワは、これでハレプとの対戦成績を3勝0敗とし、この大会での通算戦績を16勝4敗に伸ばしている。

 シャラポワは前回大会でも決勝に進出していたが、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)に敗れて優勝を逃していた。

 ツアー通算31勝目を挙げたシャラポワは、これで世界ランキングも7位に上昇する。最近10勝のうち8勝をクレーコートで挙げているシャラポワだが、マドリード・オープンの優勝は今回が初めてだった。

 四大大会(グランドスラム)通算4勝のシャラポワは第1セット、主催者推薦で出場した2013年大会以降に大きく力を伸ばしたハレプを相手にわずか29分でセットを落とし、動揺を隠せない様子だった。

 しかしシャラポワは、そこからキャリア通算9個目となるクレーコートのタイトルを手に入れた。

 シャラポワは、第1セットをあっさり失った後にコーチのスベン・グレネヴェルド(Sven Groeneveld)氏と言葉を交わすと、すぐさま流れを一変させ、第2セットの最初のゲームをブレークした。

 そのままシャラポワがゲームカウントを5-2とすると、ハレプは圧力を感じ始めたのか、最後はバックハンドのショットがネットにかかり、セットカウントは1-1の五分になった。

 第3セットに入っても勢いを継続したシャラポワは、4-1としたところからラブゲームでサービスゲームを失い、少しいやな流れになりかかったが、集中力を保ってここを乗り切り、3ゲーム後に最初のマッチポイントを制した。

 連勝を11に伸ばしたシャラポワは、続けてイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2014)に参戦したあと、25日から始まる全仏オープンテニス(French Open 2014)に臨む。(c)AFP/Scott WILLIAMS