【4月30日 AFP】エジプト考古省は29日、30年に及んだムバラク政権を転覆させた2011年の民衆蜂起の際に略奪された、古代エジプトの王ファラオたちの遺物のうち10点が回収されたと発表した。

 ムハンマド・イブラヒム(Mohamed Ibrahim)今回の10点には、金めっきが施された木製のツタンカーメン(Tutankhamun)の像や、王妃ネフェルティティ(Nefertiti)の2人の子どもの像などが含まれている。ツタンカーメンの像は今後、専門家らによって修復される。

 これらの遺物は、民衆蜂起の渦中だった2011年1月28日に首都カイロ(Cairo)のタハリール広場(Tahrir Square)に近いエジプト考古学博物館(Egyptian Museum)から盗まれた。

 蜂起の間に同博物館から略奪された遺物は、ツタンカーメンやその父アクエンアテン(Akhenaton)の時代のものを中心に54点に上り、これまでに35点が回収されている。(c)AFP