ブラジル代表のスコラーリ監督、W杯内定選手を明かす
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■ネイマールの状態は「まったく心配していない」
スコラーリ監督は、FCバルセロナ(FC Barcelona)のネイマールについては擁護するコメントを残している。ネイマールは、前年サントスFC(Santos FC)から移籍した際の費用について疑惑が持ち上がっており、また新チームでのプレー内容にはたびたび疑問符がついている。
しかしスコラーリ監督は、「ネイマールは落ち着いている。所属しているチームの状態はあまり良くないが、代表では以前と変わらず良いプレーを披露するだろう。スペインの記者のなかには、あまり知りもしないのにネイマールを判断する者がいるようだが、私は彼らよりもさまざまなネイマールを知っている」と語った。
そしてブラジル代表のスターについて「まったく心配していない」と強調した。
1時間の講演のなかで、スコラーリ監督は選手として、そして監督としての自身のこれまでの経歴を振り返り、その後、6度目のW杯戴冠を目指すセレソン(ブラジル代表)23人のうち「95から99パーセント」が固まっていると明かした。
スコラーリ監督はさらに、ほとんどの人にはメンバーの予想はつくだろうが、具体的な名前はチームのテクニカルスタッフにも、夫人にも話していないと明かしている。
スコラーリ監督はまた、選手の精神的な強さの重要性も指摘し、昨年のコンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)でスペインを破って優勝できたのは、代表チームにそうした強さがあったからだと語った。
スコラーリ監督も講演で触れたとおり、コンフェデレーションズカップのブラジル代表には逆風が吹いていた。開幕前にはブラジル代表の実力を疑問視する声が上がり、開催中にはスポーツイベントに多額の費用をかけ、インフラへの投資をないがしろにする政策に抗議して、大規模なデモが発生した。
しかし、フォルタレーザ(Fortaleza)で行われたメキシコとのグループリーグの前に、観客がブラジル国歌を大合唱すると、選手たちは会場が生み出した「高揚感」を活力にして勝利を収め、そしてその後は、試合ごとに頼もしさを増していった。
5月7日のメンバー発表のあと、ブラジル代表はリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)郊外にあるキャンプ地テレゾポリス(Teresopolis)で26日から合宿を開始し、クロアチア、メキシコ、カメルーンとのグループリーグの試合に備える。(c)AFP