世界の政治指導者や作家ら、ガルシア・マルケス氏を悼む
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【4月19日 AFP】コロンビア出身のノーベル賞作家で、幾世代もの作家を鼓舞する作品を残して17日に87歳で死去したラテンアメリカ文学の巨匠、ガブリエル・ガルシア・マルケス(Gabriel Garcia Marquez)氏に対し、各国の大統領、作家、著名人たちからその死を悼む言葉が寄せられた。
ガルシア・マルケス氏と親交が深かったキューバのフィデル・カストロ(Fidel Castro)前国家評議会議長の弟ラウル・カストロ(Raul Castro)国家評議会議長は、ガルシア・マルケス氏の妻メルセデス・バルチャ(Mercedes Barcha)さんに哀悼のメッセージを送った。
キューバの公式サイトCubadebateに掲載されたメッセージの中でラウル氏は、「世界、とりわけラテンアメリカ諸国民は、象徴的な作家、知識人を失った」と述べた。
ガルシア・マルケス氏が亡くなるまで数十年間暮らしたメキシコ市(Mexico City)では21日にベジャス・アルテス(Bellas Artes)宮殿(国立芸術院)で追悼式が行われる。
メキシコ市にあるガルシア・マルケス氏の自宅前にはファンたちが花や本、菓子を供えて立ち去って行った。同氏が最後に公の前に姿を現したのは誕生日の3月6日。この時同氏はお気に入りの黄色いバラ一輪を襟に付けて手を振ったが、言葉は発しなかった。
チリの作家イサベル・アジェンデ(Isabel Allende)氏は、「私が師と仰ぐ人物は亡くなった。だが私はその死を嘆かない。あの人の存在自体が失われたわけではないから。私はあの人の言葉を繰り返し読み続けるだろう」と述べた。