■地球の約1.1倍の大きさ

 Kepler-186fは地球の約1.1倍の大きさで、研究者らによるとこれは、表面と大気の組成を予測する手掛かりになるという。

 大きさが地球の1.5倍以上の惑星の多くは引力によって水素とヘリウムの厚い層を引き付けるため、外観が木星や土星のような巨大ガス惑星に似てくる。

 主星Kepler-186の5番目の惑星で、最も外側の軌道を周回しているKepler-186fは、この惑星系のハビタブルゾーンのちょうど最外縁部に位置しているため、表面温度は水が凍らないほど高くはないかもしれない。

 今回の発見を発表した研究チームのメンバーの1人で、米サンフランシスコ州立大学(San Francisco State University)の天文学者スティーブン・ケイン(Stephen Kane)氏は「だが地球よりやや大きいことで、大気の層もそれだけ厚くなっていると思われ、それによって保温性が高くなっていることも期待できるだろう」と説明する。