【4月16日 AFP】イタリア・ミラノ(Milan)の裁判所は15日、脱税で有罪判決が確定したシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)元首相(77)に、教会が運営するミラノ郊外の高齢者向け施設で週に1度、1回4時間以上の社会奉仕活動を1年間行うことを命じた。

 伊ANSA通信によるとこの施設は約2000人の高齢者と身体障害者が利用している。伊紙コリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)は、ベルルスコーニ氏はこの施設にあるアルツハイマー病患者向けのデイケアセンターで奉仕活動を行うと伝えた。

 裁判所は、ベルルスコーニ氏に週の大半をミラノがあるロンバルディア(Lombardy)地方で過ごすことを命じたが、火曜日から木曜日の間は政治活動のためローマ(Rome)に行くことを認めた。社会奉仕活動期間中は午後11時から翌朝午前6時まで外出せず、ローマあるいはミラノの自宅にいなければならない。

 ベルルスコーニ氏は、贈賄罪で有罪判決を受けた側近のチェーザレ・プレビティ(Cesare Previti)元国防相など、有罪判決を受けた人物との面会も禁じられた。

 社会奉仕活動の開始日は明らかにされていないが、ベルルスコーニ氏は10日以内にミラノの社会奉仕活動事務所に出頭しなければならない。(c)AFP/Dario THUBURN