【4月13日 AFP】男子ゴルフの米国ツアーメジャー第1戦、第78回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2014)の3日目で、50歳のミゲル・アンヘル・ヒメネス(Miguel Angel Jimenez、スペイン)が50人以上の出場選手の中で最少ストロークを記録し、メジャー最年長優勝に手が届く位置につけた。

 ポニーテールがトレードマークのヒメネスは、練習中でさえも葉巻を手放さないことで有名だが、3日目で今大会最少の6アンダーの66をマークし、54ホールを終え通算3アンダーの5位タイにつけている。

 米国のベン・ホーガン(Ben Hogan)氏が54歳で出場した1967年大会の3日目で50歳以上の選手として初めて66を記録してから、2010年大会の初日に当時50歳のフレッド・カプルス(Fred Couples、米国)が同ストロークを達成し、ヒメネスも50歳でこの記録に並んだ。

 これまでのメジャー最年長優勝記録は、1968年に全米プロゴルフ選手権(PGA Championship)を制したジュリアス・ボロス(Julius Boros)氏の48歳となっているが、今年のマスターズでは50歳以上の出場者のうち史上最多の6人が予選を通過しており、ヒメネスは年齢のせいでメジャー大会のタイトル争いから脱落するわけではないと語る。

「50歳だからといって、いいプレーができないということはない。まだ動けるし、柔軟性もある。ボールも打てるし、今までで一番飛んでいるよ」

「私は必ずしも飛距離を伸ばせるわけではないし、普通の中距離ヒッターだ。でも、アイアンでは勝負できる。フェードとドロー、高め低めの打ち分けもする。これで私が戦えることが分かるだろう」

 3日目の成績を見れば、誰もがこの言葉の意味を理解できるはずだ。