元世界記録保持者パウエル、ドーピング違反で18か月の出場停止
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【4月11日 AFP】陸上男子100メートルの元世界記録保持者で、禁止薬物の陽性反応が出ていたアサファ・パウエル(Asafa Powell)は10日、18か月の出場停止処分を言い渡された。
パウエルとトレーニングパートナーのシェローン・シンプソン(Sherone Simpson)は、昨年6月21日に行われたジャマイカ選手権(Jamaican National Championships)の決勝終了後に、禁止興奮剤オキシロフリン(oxilofrine)の陽性反応が出ていた。
ジャマイカ反ドーピング委員会(Jamaica Anti-Doping Commission、JADCO)の懲罰委員会は、陽性反応は栄養補助食品の影響だとするパウエルの訴えは考慮に値しないとしてこれを退け、委員3人の全会一致で処分を決定したと発表した。
出場停止の期間は、今年の12月20日までとされている。
これを受けて、パウエルは処分が「不公平」で「不当」だと主張している。
パウエルは自身のウェブサイトで、「今回の決定は不公平というだけでなく、明らかに不当だ。こういった委員会は、スポーツの規定によって意識的、または無意識的にやっかいごとに巻き込まれてしまったアスリートを、公正に救済してくれる存在だと思っていた」と声明を発表した。
「残念なことに、今回はそうではなかった」
パウエル側の弁護士は、JADCOの処分の決定に対して不服申し立てを行う意向を示している。(c)AFP