【11月13日 AFP】ジャマイカ反ドーピング委員会(Jamaica Anti-Doping CommissionJADCO)の幹部が、禁止薬物の陽性反応を出した同国の陸上有力選手は「氷山の一角」である可能性があるとの見解を示した。

 今年に入りジャマイカでは、陸上男子100メートルの元世界記録保持者アサファ・パウエル(Asafa Powell)や五輪のリレーで金メダルを獲得したシェローン・シンプソン(Sherone Simpson)らから禁止薬物の反応が出ている。

 JADCOで幹部を務めるポール・ライト(Paul Wright)医師は、最近ジャマイカを訪れた世界反ドーピング機関(World Anti-Doping AgencyWADA)が、ドーピングが慣習となって広がっていることを明らかにするのではないかと恐れていると語った。

 ライト医師は「結果は良くない。1つの結果を除いて、全ての結果はJADCOがつかんだものだということを思い出してほしい。問題は、大会で選手のドーピングが発覚したことだ」と、英国放送協会(BBC)に対し語った。

「選手は検査が行われる日やおおよその時間を数か月前から把握している。大会で多くの陽性反応が検出されるという、氷山の一角かもしれない」

(c)AFP