【4月1日 AFP】(一部更新、写真追加)韓国は1日、黄海(Yellow Sea)上の軍事境界線に当たる北方限界線(NLL)に近い島で前日、墜落した所属不明の無人航空機の残骸を回収していたことを明らかにした。

 残骸が回収されたのは、NLLのすぐ南にある韓国領・白ニョン島(Baengnyeong Island)で、北朝鮮のものではないかとの疑惑が深まっている。

「軍が分析のために残骸を回収した」と述べた韓国国防省の報道官は、無人機の所属に関する憶測について言及することを避けたが、韓国・聯合(Yonhap)ニュースは、軍と情報当局は北朝鮮のものとの疑いを持っていると報じた。

 聯合が引用した韓国軍筋によると、無人機が墜落したのは午後4時前後で、北朝鮮軍が南北境界付近で行っていた砲撃演習の終了から1時間も経っていなかった。3月31日の演習では、発射された北朝鮮の砲弾が韓国側海域に落下し、これに韓国側が対応射撃を行っている。

 聯合ニュースによると、白ニョン島で見つかった無人機は、北朝鮮との軍事境界線に近い坡州(Paju)で先月に回収された無人機と、形と大きさが似ているという。(c)AFP