【3月31日 AFP】北朝鮮と韓国は31日、黄海(Yellow Sea)の南北境界線に当たる北方限界線(NLL)越しに、砲弾など数百発の応酬を繰り広げた。

 前日には北朝鮮が新たな核実験の可能性を示唆し緊張が高まる中、NLLに近い島では住民が終日、避難を強いられた。

 応酬の引き金となったのは、3時間に及んだ北朝鮮の砲撃訓練中、韓国側の海域に落下した砲弾だった。軍関係者は、特定の標的を狙ったのではない海に向けたものに限定されるとしている。

 韓国国防省によると、北朝鮮側は演習中に約500発の砲弾を発射し、そのうち100発前後がNLLの南の韓国側海域に落下したという。また韓国側は、北朝鮮の「前もって計画された挑発」に対し、前線の諸島に配備しているK9自走榴弾砲から300発の対応射撃を行ったという。(c)AFP/Jung Ha-Won