■お手本はシャンパン?

 プリチャード蒸留所(Prichard's Distillery)を所有するフィル・プリチャード(Phil Prichard)氏は、新たな州法は独占禁止法違反で、ジャックダニエルに不正に競争優位性を与えていると非難している。

「酒の種類を定めた連邦規則は幾つもあるが、原料をどのように混ぜ合わせ、どのような製法で製造するかは、われわれ蒸留所が選択することだ。最終的にどのウイスキーの品質が良いかを判断するのは、製品を買うお客さんだ」(プリチャード氏)

 ジャックダニエル側は新基準推進について、自社の市場支配力を保護する意図はないと主張している。あくまで、シャンパンやコニャックやスコッチ・ウイスキーと同様に、厳格な製造ガイドラインを設けることで「テネシー・ウイスキー」というブランドを守りたいのだという。

「スパークリングワインなら何でもシャンパンと自称できるわけではない」と、ジャックダニエルの製造主任ジェフ・アーネット(Jeff Arnett)氏は言う。製品基準を維持することによって「シャンパンは高級品として珍重されている。けれども、それはすべてのシャンパンが同じ味だということではない。コニャックやアルマニャックも同様だ」。

 新たな州法は、小規模蒸留所にとっても助けとなるはずだとアーネット氏は述べた。(c)AFP/Juliette MICHEL