【3月25日 AFP】腰痛はその他単独の症状に比べて、生活に影響を及ぼす割合が高く、世界で最も大きな健康問題となっているとした研究報告が、24日の英国医師会(British Medical AssociationBMA)発行の専門誌「Annals of the Rheumatic Diseases」に掲載された。

 報告によると、世界人口の約9.4%が腰痛に悩まされており、最も「腰痛持ち」が多かったのは欧州西部地域で、次に北米地域と中東地域が続いた。逆に西インド諸島と中南米が最も少なかった。この統計には子どもの数も含まれている。

 また別の調査によると、腰痛が職業病の約33%を占めていることも分かった。腰痛を発症するリスクが最も高いのは、35~65歳で、特に農業従事者は、他分野の労働者に比べて4倍も高かった。

 データは、187か国における人々の健康問題を調査した2010年の「世界の疾病負担研究(Global Burden of Disease Study)」を参照した。(c)AFP