【3月25日 AFP】オーストラリア人権委員会は24日、同国領クリスマス島(Christmas Island)にある難民収容施設に収容されている子どもたちが自傷行為に走ったり、夜尿症といった退行現象を起こしたりしている実態を明らかにし、子どもたちが施設の環境を「地獄」だと表現していると報告した。

 同委員会は、政府が進める難民収容施設での子どもたちの実態調査の一環として、同施設を訪れていた。

 ジリアン・トリッグス(Gillian Triggs)委員長は、オーストラリア放送協会(ABC)の取材に対し、訪問時に収容されていた子ども315人のほとんどが、6~8か月にわたって収容されていたと語り、懸念を抱かざるを得ない状況だと述べた。また、子どもたちは明らかに憔悴している様子だったと語っている。

 子どもたちは調査団に対し「ここは地獄」で、学校もなく、遊ぶ場所はおろか何かやることすらないと話し、「ここから出るのを手伝って」と訴えたという。さらに、閉鎖的な環境の中で悲しみや怒りの感情に流され、時には自傷行為にさえ走る大人たちと一緒に暮らすことへの苦悩を打ち明ける子どももいた。

 トリッグス氏は「ただならぬ不安感、抑うつ、精神疾患、特に発達遅滞といった印象が抗しがたい。子どもたちは会話をしなくなっている。ある少女は私たちに近寄って来ても、ただ私たちを見つめるだけで、話そうとしないのだ」と述べた。