国営メディアによれば、馬CEOは微信を「国際化において中国で最も有望な商品」と自負している。だが、アナリストからは、サイバーセキュリティーに関する懸念がテンセントの熱意をくじく可能性があるとの声も聞かれる。

 米中央情報局(CIA)の元職員エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者が米国家安全保障局(NSA)による情報収集活動を暴露する前から、米国と中国はサイバー攻撃について非難の応酬を繰り広げていた。米国の議員らは、華為技術(Huawei)や中興通訊(ZTE)など中国通信機器大手の製品のセキュリティーに懸念を示している。

 インターネット市場調査会社アイリサーチ(iResearch)のアナリストは、「欧米諸国は中国製品のセキュリティーやプライバシーの問題について懸念している。これが微信にとって海外進出の障害になるかもしれない」と話した。(c)AFP/Amanda WANG