【3月21日 AFP】オーストラリア当局は21日、消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便の残骸の可能性がある2つの物体の捜索を、陸地から遠く離れたインド洋(Indian Ocean)南部の海域で再開する。

 捜索が13日目を迎えた同便の行方をめぐり謎が深まる中、オーストラリアとマレーシアの両当局は衛星画像が捉えたこの2つの浮遊物について、慎重な姿勢を保ちつつも、「信頼できる」手掛かりと位置付けている。

 オーストラリア海洋安全局(Australian Maritime Safety AuthorityAMSA)によると、豪航空機2機とニュージーランド機1機、米機1機の計4機が20日、不明瞭なこれら衛星写真が撮影された海域の周辺2万3000平方キロを捜索したが、残骸らしきものは発見できず、捜索は日没と共に中断された。捜索はオーストラリアが主導し、夜明けと共に再開されることになっている。

 オーストラリア西部パース(Perth)の南西約2500キロにある同海域は、天候不良により視界が悪いとも伝えられていたが、トニー・アボット(Tony Abbott)首相は21日、天候は回復方向に向かっていると述べ、物体発見への期待感を示した。

 同海域には、既にノルウェーの商船「ホーグ・サンクトペテルブルク(Hoegh St Petersburg)号」が到着。さらにもう1隻の商船と、オーストラリア海軍の補給艦サクセス(HMAS Success)と、英海軍の調査船エコー(HMS Echo)も向かっている。