W杯でネイマールにかかる重圧を懸念するペレ氏
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■ブラジルの「ひどい経験」
ペレ氏は、コカ・コーラ(Coca-Cola)社が行う「コカ・コーラ FIFA ワールドカップ トロフィーツアー」でパリ(Paris)を訪れ、16日にAFPのインタビューに応じた。同氏は1950大会決勝を「ひどい経験」と語っている。
「今、国民は同じことが起こるのではないかと恐れている。だけど私は、今回は違うことになると考えている」
1958年大会の準決勝でフランス相手にハットトリックを達成し、「王様」の称号を手にしたペレ氏は、優勝候補のなかでもセレソン(ブラジル代表)を本命に位置づける一方で、チリがダークホースになるとみている。
「W杯まで3か月となった現段階で、とても良いと言えるチームが2つか3つある。頭に浮かぶのはまずドイツで、私も自分の目で何度も見てきた。それからスペインはもう8年間、同じチームで戦っている。そしてもちろんブラジルだ」
「しかしイタリアには敬意を払わないといけないし、南米ではチリが現在のベストチームだ。W杯はいつだってびっくり箱だよ」
クロアチア、メキシコ、カメルーンと対戦するグループAに入ったブラジルは、グループBのチリとベスト16で対戦する可能性がある。
しかしペレ氏は、ルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督の率いるチームが重圧を乗り越える自信を持っていると語った。さらに、ここ数か月はいくつかのスタジアムの建設の遅れについて後ろ向きな見出しが躍っているものの、最終的にはW杯が一大イベントとなることを確信していると続けた。
昨年開催されたコンフェデレーションズカップ(Confederations Cup 2013)では、過激なデモなどの恐怖が大会に暗い影を落とし、そのことも緊張感を高めているが、ペレ氏はブラジルが上手くやれると信じている。
「これは最高の機会だ。ブラジルにとって夢のような大会になるだろう」
「コンフェデレーションズカップでのああした経験があったから、政府も本大会へ向けてはより良い組織づくりを進めていると思う。だから私は、われわれが素晴らしいW杯を開催することに期待している。われわれはそれにふさわしいんだ」
「ブラジル国民の1人として、ブラジルを世界に宣伝する大きなチャンスが2度も3度もあることを申し訳なく思う。コンフェデレーションズカップにW杯、そして(2016年にリオデジャネイロで開催される)夏季五輪だ。今回のW杯は、国を宣伝し、お金を生み出し、観光客を呼び込む最高の機会になると思う」
「それに、デモによって何かが傷つくことがないようにすることも大切だから、一生懸命にやるつもりだよ」
1958年大会、62年大会、70年大会とW杯で3度の優勝メンバーとなっているペレ氏は、自分のなかでほかのどのW杯よりも深く記憶に刻まれているのは、脚を痛めて退場を強いられ、チームがグループリーグで敗退した1966年のイングランド大会だと語った。(c)AFP/Andy SCOTT