【2月7日 AFP】サッカー元ブラジル代表のペレ氏が、母国ブラジルで開催される2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の準備が遅れていることについて、「悲しい」とコメントした。

 6日発行の現地紙エスタド・ジ・サンパウロ(O Estado de Sao Paulo)のインタビューでペレ氏は、「悲しいよ。これは、サッカーに限ったチャンスではないんだ」と語った。

「コンフェデレーションズカップ(Confederations Cup)、W杯、そして五輪を主催することで観光客が増え、収入も増す」

「しかし、残念ながらわれわれにはその準備ができていない」

「W杯の開催国になるべく4年の月日をかけたんだ。だから悲しい。私もアフリカ、アジア、欧州を回ってブラジルでの開催に向け票集めに奔走した一人だ」

 ペレ氏はスタジアムの建設遅れについても言及し、「時間があったにもかかわらず、このような事態になっては説明がつかない」と苦言を呈した。

 ペレ氏と同様に批判的な見方をする国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長も、ブラジルはもっと早く準備を始めるべきだったと発言している。

 FIFAは、試合が開催される12会場の建設を2013年12月31日までと定めていたにもかかわらず、3つの建設現場で死亡事故が発生し、ほかの遅延も重なって半分の7会場がいまだ完成していない。(c)AFP