【3月12日 AFP】米衛星画像大手デジタルグローブ(DigitalGlobe)は11日、消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)機を衛星画像で捜索するクラウドソーシングのサイトが「前例のない」トラフィック量が殺到したためダウンしたとウェブサイト上で発表した。

 クラウドソーシングは、インターネットを通じて不特定多数の人たちに業務を依頼する形態。

 デジタルグローブは10日、乗員乗客239人を乗せ北京(Beijing)に向けて8日にクアラルンプール(Kuala Lumpur)を発った後、原因不明のまま姿を消したマレーシア航空370便の位置を特定するためのプラットフォームを衛星捜索サイトTomnodに立ち上げ、衛星画像で不明機の発見につながる手がかりを探すよう呼び掛けた。

 自社が運営している衛星画像システムは商用では世界最先端だとしているデジタルグローブによれば、マレーシア航空機が消息を絶ったことを受けて緊急システムを稼働させたという。

 同社の衛星2基は9日、不明機が墜落した可能性があるとされるエリアの画像情報を収集した。

 デジタルグローブには、協力を申し出るものからシステムダウンにいら立ちを見せるものまで、さまざまなコメントが寄せられている。一言、「わたしも協力させて」というコメントもあれば、「私は海軍哨戒機の指揮官だった。航空機の残骸ならば、見ればすぐに分かると思う」などと自信を見せるものもある。(c)AFP