【3月11日 AFP】禁止薬物使用の烙印(らくいん)を押され、球界から遠ざかっていたバリー・ボンズ(Barry Bonds)氏が10日、春季キャンプ期間中の打撃コーチとしてサンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)に復帰した。

 米大リーグ(MLB)の不名誉なステロイド時代を象徴するボンズ氏は、以前よりもかなりほっそりとした姿で、ジャイアンツがシーズン前のキャンプを行っている米アリゾナ(Arizona)州のスコットデール・スタジアム(Scottsdale Stadium)に現れた。

 ジャイアンツのブルース・ボウチー(Bruce Bochy)監督は、ボンズ氏の復帰を「歓迎」しながらも、1週間の任期中にボンズ氏が具体的にどのような役割を担うのか明らかにしていない。

 ボウチー監督は、「われわれは、いつでも彼を歓迎する用意ができているよ」とコメントした。

 MLB通算本塁打記録保持者のボンズ氏は、論争の的になった自身のキャリアと運動能力向上薬物の使用について質問されると、「私はもう出廷したんだ」と述べて回答を拒んだ。

 ボンズ氏は、チームに所属する若手選手たちと練習できることを楽しみにしていると語っている。

「たった7日間だけど、若手やベテランが私から何かを吸収してくれればいいと思う」