【3月9日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)に所属するサミュエル・エトー(Samuel Eto'o)が、4-0で勝利した8日のトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦で「老人」パフォーマンスを披露し、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督にやり返した。

 モウリーニョ監督は先月、エトーの年齢は実際のところ32歳よりも上なのではないかと疑うようなコメントがフランスのテレビで流され、物議を醸していた。

 トッテナム戦の後半11分に先制点を決めたエトーは、走り寄ったコーナーフラッグのそばで突然スピードを落とし、腰に左手を当てて上体をかがめ、老人のふりをしてみせた。

 このパフォーマンスに対してはツイッター(Twitter)で多くの賛同の声が寄せられ、写真は1000回以上リツイートされた。

 モウリーニョ監督は、英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対してエトーのパフォーマンスを楽しんだことを明かし、「素晴らしかったと思う。何か用意しているのはわれわれも知っていた」と語った。

「見事だと思う。ここ数週間の対応の仕方は素晴らしかった。本人には試合前、今日は絶対にゴールできると伝えたよ」

 フランスで放送された問題の映像では、スイスで行われたイベントでモウリーニョ監督は現地のビジネスマンとの会話中、「問題は、チェルシーにはストライカーがいないということだ。一人(エトーが)いるにはいるが、32歳だ。35歳かもしれない。どうなんだろうね」と語っていた。

 モウリーニョ監督はその後、放送されたのは「私的な会話」であり、一般の耳に入ることは考慮していなかったとして、この会話を放送したテレビ局を激しく批判した。

 10日に誕生日を迎えるエトーは、この件を笑い飛ばしており、モウリーニョ監督もこの日、エトーは何歳を祝うことになるのかと問われると「今度は33歳になるんだと思う」と答えた。(c)AFP