【3月9日 AFP】13-14イングランド・プレミアリーグは8日、第29節の試合が各地で行われ、チェルシー(Chelsea)が4-0でトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に快勝した。

 ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が指揮を執るチェルシーは、サミュエル・エトー(Samuel Eto'o)の先制点を皮切りに大量4得点を奪い、10人のトッテナムを容赦なく退け、2位との勝ち点差を7に広げた。

 フェルナンド・トーレス(Fernando Torres)が試合前の練習で負傷したため、急きょ先発に入ったエトーは、ヤン・フェルトンゲン(Jan Vertonghen)の不用意なバックパスをさらい、後半に試合の均衡を破ると、さらにユネス・カブル(Younes Kaboul)のファウルを誘発してレッドカードの退場に追い込み、同時にPKを獲得してエデン・アザール(Eden Hazard)の追加点につなげた。

 モウリーニョ監督が実年齢は32歳よりも上なのではとコメントしていたことが先日明らかになったエトーだが、この試合では得点を決めた後に左手を腰に当て、コーナーフラッグを杖に見立てて老人を装うパフォーマンスを披露し、得点を存分に喜んだ。

 チェルシーは試合終盤にもデンバ・バ(Demba Ba)が相手守備陣のミスを逃さずに2得点を記録し、本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)での勝利を確実にした。

 上位4チームで今週末に唯一リーグ戦があったチェルシーは、これで首位の座をさらに固めている。

 1試合消化の少ない2位リバプール(Liverpool FC)と3位アーセナル(Arsenal)に勝ち点7差、3試合少ないマンチェスター・シティ(Manchester City)とは同9差がついた。

 以前からチェルシーが優勝候補ではないと公言し続けているモウリーニョ監督だが、今回の大勝のあとでは、リーグタイトル奪還の夢をチームに意識させずにいることは、これまで以上に難しくなるかもしれない。

 一方、トッテナムは上位4チームとの差を詰めるチャンスだっただけに厳しい敗戦となった。トッテナムのティム・シャーウッド(Tim Sherwood)監督にとっては、4位以内へ割って入るという希望をつなぐためにも、この試合は負けられない一戦だった。(c)AFP/Ian Winrow