【2月15日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、チェルシー(Chelsea)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は14日、アーセナル(Arsenal)のアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督に対して、「失敗のスペシャリスト」というレッテルを貼り、タイトル争いの中の舌戦に火をくべた。

 アーセナルに勝ち点1差をつけて首位に立つチェルシーを率いるモウリーニョ監督のこの発言は、フランス人のベンゲル監督が同日、「自分のチームについて優勝できるか疑問視するようなことを語る者は、失敗を恐れているからだ」とコメントしたことを受け、言い返した発言だった。

 今季からチェルシーに復帰し、第二次政権を発足させたモウリーニョ監督は、マンチェスター・シティ(Manchester City)やアーセナルなどプレミアリーグ優勝候補の中で、ブルーズ(Blues、チェルシーの愛称)は「本命ではない」と語っていた。

 しかし、モウリーニョ監督は指揮官として、ポルトガルリーグのFCポルト(FC Porto)とイタリア・セリアAのインテル(Inter Milan)を欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇に導いた他、プレミアリーグではチェルシーでの最初の在任中に2度優勝を果たしている。そして、自身のその輝かしい経歴に比べて、ベンゲル監督が2005年のFA杯(FA cup)優勝以降、ガナーズ(Gunners、アーセナルの愛称)を主要タイトルに導いていないことを皮肉った。

 15日に、マンチェスター・シティとのFAカップ2013-14(FA Cup 2013-14)5回戦を控えるモウリーニョ監督は、「彼(ベンゲル)は、失敗のスペシャリストだが、私は違う」とコメントし、さらに次のように続けた。

「仮に彼が正しいとして、私が失敗を恐れていとしたら、それは私が何度も失敗していないからだ」

「おそらく彼の言うとおりだ。私は失敗に慣れていないのだろう」

「現実に、彼はスペシャリストだ。8年間優勝トロフィーを1つも手に入れられていないのは、まさしく失敗だ」

「もし私がチェルシーで8年間も同じことをしたら、ロンドン(London)を去り、戻ってくることはないよ」

(c)AFP