不安材料を残しながらもW杯で栄冠を目指すスコラーリ監督
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■スコラーリ監督、「優勝するために就任した」
けがが多いストライカーのフレッジ(Fred)や、忠誠を誓うチームの守護神ジュリオ・セザール(Julio Cesar)をはじめとする選手たちは、スコラーリ監督が率いるチームでの自身の立ち位置を理解している。
選手の故障や出場停止がない限り、ブラジル代表は改装されたマラカナン・スタジアム(Maracana Stadium)でスペイン代表を退けた昨年のコンフェデ杯決勝と同じメンバーでW杯に臨むとみられている。
ホームでの熱狂的なサポートは、ブラジル代表のタイトル獲得を後押しするものになるはずだが、6月12日にサンパウロ(Sao Paulo)で行われるクロアチアとの開幕戦で勝利を挙げられなければ、それは諸刃の剣にもなり得る。
スコラーリ監督は、W杯のトロフィーをもう一度掲げるという自身の目標を公言しており、1950年のW杯ブラジル大会決勝でウルグアイに喫したような敗戦は二度と許されない。
昨年12月に「私は優勝するために代表チームの監督に就任した」と発言をして以降、スコラーリ監督はこれを呪文のように唱え続けている。
先日ブラジル南部で開催された国際サッカー連盟(FIFA)のワークショップでも、スコラーリ監督は「われわれが優勝候補だ、われわれのホーム戦だ、われわれは勝つために戦うんだ」と宣言した。
「われわれは王者に値するコンディション、チーム、組織力、そしてクオリティーを備えている」