■「完璧すぎる?実際にそういう人間なんだよ」

 ドログバは先ごろ、仏レキップ(L' Equipe)紙に対して「この本では細かいところまで掘り下げている。自分のことがたくさん学べて、若い子たちにそれを見せてやるというのは面白い。もし彼らが私がしたようにすれば、それぞれの目標を達成できるはずだ」と語った。

「一番大切なのは、夢は達成できるんだと示すことだ。自分にとってサッカーは仕事になり、生活の手段になり、そしてそのおかげで有名人にもたくさん会うことができたし、国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)の親善大使にもなれた」

 作者はガビン・バオ(Gabin Bao)氏というコートジボワール出身の36歳の人物で、プロジェクトに数年間を費やした末、ようやくドログバの周囲の人間を説得して良いアイデアだと認めさせた。

 バオ氏はAFPに対し、「話が決まった後、本人と何度か会った。アフリカの若者にメッセージを送るというアイデアを彼も本当に気に入ってくれた」と語った。

 バオ氏の書いたストーリーは時折極端にデフォルメされ、懸命に努力したことがドログバの飛躍につながったと強調される。

 しかしバオ氏は、「あまりにも完璧に描きすぎているという人もいるけど、実際にそういう人間なんだよ。両肩に多くの責任がかかっているから、自分自身のイメージにはとても注意を払っているんだ」と言う。

 作品の売り上げの一部はディディエ・ドログバ基金(Didier Drogba Foundation)に入り、アフリカでの健康や教育のプロジェクトに使われる。(c)AFP/Tupac POINTU