【3月2日 AFP】米大リーグ(MLB)、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)の田中将大(Masahiro Tanaka)が1日、フィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)とのオープン戦でヤンキース初登板を果たし、2回を2安打無失点3奪三振に抑えた。

 背番号19の黒いユニホームを着けた25歳の田中は、先発のC・C・サバシア(C.C. Sabathia)、黒田博樹(Hiroki Kuroda)に続いて3番手で登板し、5回と6回を投げた。

 田中は通訳を通して「緊張していましたが、それはいい緊張感でした」とコメントした。

「打者と対戦するのは今回が初めてでした。次回対戦するときは少し違ってくると思います」

 田中が初登板した試合は、日本で早朝の時間帯にあたるにもかかわらず、テレビで生中継された。

 今年1月に7年総額1億5500万ドル(約161億円)でヤンキースと契約した田中は、「僕にとってはすべてが新しいことなので、今日は捕手がミットを構えた位置に投げることを心がけました」と語っている。

 田中は米国で初めて対戦する打者となったフィリーズのダリン・ラフ(Darin Ruf)に安打を許したものの、その後は2者連続でレフトフライに打ち取り、シーザー・ヘルナンデス(Cesar Hernandez)からは初めて三振を奪った。

 田中が登板した時点で1-0とリードしていたヤンキースは5回に追加点を挙げると、2点のリードを得て6回のマウンドに立った田中は、再び安打を許したものの、2奪三振を記録した。

 大リーグのレギュラーシーズンで田中がデビューを果たすのは、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)戦かトロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)のどちらかになる予定とされている。(c)AFP