■モウリーニョ監督「エトーには怒る理由がない」

「私はエトーとともにキャリア最高のシーズンを過ごした(インテル(Inter Milan)で3冠を達成した2010年)。エトーは異なる2つのクラブで私と仕事をした数少ない選手の1人で、その選手や人間を好きでなければ、どの監督でもそんなことをするはずがない」

「それにエトーには怒る理由がない。彼は何年か前、世界中で唯一、この男の下でプレーしたくないのがモウリーニョだと発言したが、その1年後にはインテルで私のためにプレーしていた」

 今季のプレミアリーグで首位に立ち、ロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督が指揮するガラタサライとの試合でも優勢とみられているチェルシーだが、今季は得点を量産する絶対的なセンターフォワードを欠いて戦っている。

 エトー、フェルナンド・トーレス(Fernando Torres)、デンバ・バ(Demba Ba)は、リーグ戦とチャンピオンズリーグを合わせても3人合計でわずか17得点にとどまっており、今回チュルク・テレコム・アレナ(Turk Telecom Arena)で敵として相対するディディエ・ドログバ(Didier Drogba)の穴はいまだに埋まりきっていない。

「ドログバが敵になるのは難しいし、妙な気分なのは確かだ。それは認めなくてはいけない。しかし、われわれがすべきは自分たちの仕事をこなすことだし、向こうもまったく同じように、自分の仕事をしたいと思っているはずだ」

 モウリーニョ監督は昨季、当時指揮を執っていたレアル・マドリード(Real Madrid)でガラタサライとチャンピオンズリーグの舞台で対戦し、2試合合計5-3で勝利している。

 チェルシーは1回戦突破の有力候補と見られているが、モウリーニョ監督はこれまでと変わらず、最近3シーズンで2度目となるクラブのチャンピオンズリーグ戴冠の可能性に否定的な見解を示している。

「われわれは優勝候補ではないし、それは明白だが、準々決勝までたどり着けば後は何が起こるか分からない。だから私の考えでは、この1回戦はどのチームにとっても非常に重要だ」

(c)AFP/Andy SCOTT