【2月18日 AFP】人気児童小説「ハリー・ポッター(Harry Potter)」シリーズの作者J・K・ローリング(J.K. Rowling)氏が、「ロバート・ガルブレイス(Robert Galbraith)」のペンネームによる2作目の犯罪小説を6月に出版することが17日、明らかになった。

 ローリング氏が「ロバート・ガルブレイス」のウェブサイトで発表したもので、6月19日に出版予定の「The Silkworm(蚕)」は「ガルブレイス」名による処女作「The Cuckoo's Calling(カッコウの鳴き声)」の続編。再び私立探偵コーモラン・ストライク(Cormoran Strike)と助手のロビン・エラコット(Robin Ellacott)が登場し、小説家の失踪と死の謎に迫る。

 2013年4月に出版された1作目の「The Cuckoo's Calling」は、ストライクが自殺として処理されたモデルの死の真相を調べるというストーリー。批評家からは賞賛され、テレビ局2社がドラマ化に興味を示したものの、当初の売れ行きは鈍かった。


 ところが同年7月、英日曜紙「サンデー・タイムズ(Sunday Times)」が「ガルブレイス」の正体はローリング氏だと暴露すると販売部数が激増。「The Cuckoo's Calling」の売り上げは1週間で410倍も伸びた。

 一方、ローリング氏が「ロバート・ガルブレイス」のペンネームを使用していることを漏らした弁護士のクリス・ゴセージ(Chris Gossage)氏は、職業上の守秘義務違反で1000ポンド(約17万2000円)の罰金を科せられた。ゴセージ氏は、妻の親友を信用してローリング氏が別名を使っていると打ち明けたとされる。(c)AFP