キスアンドクライの隅で、ぶかぶかのロシアチームの野球帽を誇らしくかぶりながら勝利を祝ったリプニツカヤは、チームと一緒にプーチン大統領からも祝福を受けた。

「プログラムの途中で緊張を感じました。なぜか分かりませんが、いつもの自分らしくなかったので、後半のジャンプは上出来ではありませんでした。あまり気持ちよく滑れなかったです」

「でも、いくつかミスはあっても結果は出せました。チームのためにもロシアの皆さんのためにも、出来も点数も含めて満足です」

 リプニツカヤは、これから金妍児や、グランプリ(GP)ファイナルで優勝した浅田、そして2013年のロシア選手権で優勝したアデリナ・ソトニコワ(Adelina Sotnikova)という強敵と対決するにあたり、団体戦は貴重な経験になったと語った。

「氷の状態と会場のことを把握できたので、個人種目では少しリラックスできますし、もっとうまく滑れると思います」

「これから個人種目に向けて、団体戦の経験はとても重要なものですし、戦いやすくなります」

 リプニツカヤは、1998年の長野冬季五輪で個人種目における史上最年少金メダリストとなったタラ・リピンスキー(Tara Lipinsky、米国)氏に次ぐ若さでの金メダル獲得を目指す。

(c)AFP/Emmeline MOORE