【2月10日 AFP】ソチ冬季五輪は9日、フィギュアスケート団体戦が行われ、ロシアは国民的アイドルのエフゲニー・プルシェンコ(Evgeni Plushenko)と新星ユリア・リプニツカヤ(Julia Lipnitskaia)の活躍により、今大会から採用になった団体戦で、開催国として最初の金メダルを獲得した。

 31歳のプルシェンコにとって、これが五輪で通算4つ目のメダルとなったが、15歳で会場のアイスバーグ・スケーティング・パレス(Iceberg Skating Palace)を幸福に包みロシアの優勝を決定づける演技を見せたリプニツカヤの前では、プルシェンコの偉業もほぼかすんでしまった。

 ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が見守る中、最終種目のアイスダンス・フリーダンス(FD)を迎える前にロシアは2位以下と圧倒的な点差をつけ、母国のリンクで金メダル獲得を確実にした。

 ロシアは、アイスダンスのエレーナ・イリニフ(Elena Ilinykh)/ニキータ・カツァラポフ(Nikita Katsalapov)組が米国のメリル・デイビス(Meryl Davis)/チャーリー・ホワイト(Charlie White)組、カナダのテッサ・ヴァーチュー(Tessa Virtue)/スコット・モイア(Scott Moir)組に続き3位につけた。

 3日間で行われた8種目のうち5種目で首位に立ったロシアは、合計得点で75点を獲得し、金メダルに輝いた。続いて65点を獲得したカナダが2位、60点の米国が3位にそれぞれ入っている。