【2月6日 AFP】ロシアのフィギュアスケート界のスターで、自らを「唯一無二の選手」と呼ぶエフゲニー・プルシェンコ(Evgeni Plushenko)は、多大な重圧のなかでソチ冬季五輪に臨む。

 相当な物議を醸した選考を経て、男子シングルでの五輪出場が決まったプルシェンコには、自身の出場の正当性を示し、金メダルを獲得することが求められている。

 31歳とフィギュア界ではベテランとなるプルシェンコは、以前よりソチ五輪が自身にとって最後のアマチュア大会になると語っているが、2006年トリノ冬季五輪で金メダルを獲得した時のような、若い頃の滑りを取り戻せるかについては、懐疑の声も根強い。

 しかしプルシェンコは最近行われたインタビューで、五輪で4大会連続のメダルを獲得し、誰にも破ることのできない記録を作りたいと語っている。

「誰にも手の届かない記録を作りたい。この先、3度の五輪で滑る選手は誰か出てくるだろう。けれど4大会というのは考えにくい。とにかく非現実的だ」

「なぜ他のみんなにとって非現実的なことが、僕にとっては現実なのか。それは僕が唯一無二の選手だからだ。それははっきり言えるし、そのことで謙虚なふりをしようとは思わない」

 プルシェンコは2006年の金メダルの他、2002年のソルトレークシティー冬季五輪、2010年のバンクーバー冬季五輪では銀メダルを獲得した。バンクーバーの銀については、多くのロシア国民が、不当な判定で金メダル獲得を阻まれたと考えた。