【1月31日 AFP】世界の赤ワイン消費量で中国が2013年、王者フランスを抜いて初めて第1位となった。

 世界最大のワイン・スピリッツ見本市を運営する「ヴィネクスポ(Vinexpo)」と英酒類調査会社IWSR(International Wine and Spirit Research)によると、2013年に中国(香港を含む)で消費された赤ワインは1億5500万箱で、1億5000万箱で2位のフランスを上回った。

 3位はイタリア(1億4100万箱)、4位は米国(1億3400万箱)、5位がドイツ(1億1200万箱)となっている。

 世界第2の経済国で13億の人口を持つ中国では近年、ワイン需要が急速に高まっている。背景には富裕層の増加や外国製品への需要がある。

 一方、フランスでは2007年以降、ワイン消費量が18%も減少している。

「中国の人たちの思考に確実な変化が起きている。ワイン農園の開発が壮大な規模で進行し、流通網も増大している」と、ヴィネクスポのギヨーム・デグリーゼ(Guillaume Deglise)事務局長は説明する。

 同じ調査から、世界全体でのワイン消費量も増加を続けていることも明らかになった。 

 また世界で最も多く飲まれている酒も、引き続きトウモロコシや米などを原料としたアルコール度の強い中国の白酒(Baijiu)だった。(c)AFP