【1月30日 AFPBB News】セードルフは現役時代、国内と国外で2つの異なるイメージがあった。

 10年間に渡ってプレーしたイタリアのACミランでは、セリエAで2度優勝し、そして2003年と2007年にチャンピオンズリーグを制した。セードルフはオランダのアヤックス、スペインのレアル・マドリーでも同タイトルを獲得している。異なる3つのクラブでCL優勝を果たした選手は、技術・運動量・戦術眼・創造性のすべてを併せ持ったこのMFだけだ。

 ミランというクラブにとって、セードルフは多くの栄冠をもたらした功労者であり、輝かしいリーダーシップを発揮したレジェンドである。だからこそ今年1月、ミランが窮地に陥ったとき、指導経験がまったくないにもかかわらず、監督就任のオファーが届いたのだろう。ブラジルのボタフォゴでプレーしていたセードルフは、すぐさま現役を引退し、第2のサッカー人生をスタートさせた。

 しかし、母国オランダにおいては、選手としての能力を高く評価されながらも、代表での自己中心的な振る舞いがネガティブな印象を与えたこともあった。