ジャンプ男子日本代表、平常心でソチ五輪へ 狙うは団体「金」
このニュースをシェア
【1月28日 AFP】禅にも通じる精神と優れた技術、そして決してあきらめない不屈の心を武器に、スキージャンプ男子日本代表チームは、ソチ冬季五輪の金メダルを母国に持ち帰ることを目指す。
女子では高梨沙羅(Sara Takanashi)が驚異の連勝記録を打ち立て、話題をさらっている日本のスキージャンプだが、男子もベテランの葛西紀明(Noriaki Kasai)を筆頭に、このところ成績を上げつつある。
不本意な結果に終わった2012-13シーズンを経て、男子は今季のW杯で5回表彰台入りを果たし、特に葛西は1月、オーストリアで行われた個人第13戦フライングヒルを41歳で制し、歴史を作った。
しかし、2月7日から23日にかけて行われるソチ五輪が近づき、周囲が騒がしくなる中で、西欧以外では唯一の強豪といえる日本で際立つのは、チームの落ち着きぶりと浮ついたところのなさだ。
チームを率いる横川朝治(Tomoharu Yokokawa)ヘッドコーチ(HC)は、ソチ五輪へ向けた戦略についてのAFPの質問に対し、「(やらなくてはならない)特別なことはありません」と答えた。
「良いチームです。若手とベテランがいて、チームワークも良いし、とても良い成績も出ています。最高の結果に向かって、すべてがうまく進んでいますよ」
凍った助走路を時速90キロメートルで滑走し、空中へ飛び出すスキージャンプでは、用具の微調整も重要となる。そのため各チームは、ライバルたちのそうした動きに常に目を光らせている。
ところが、横川HCのチームで技術部門を担当し、用具の整備も行うアンドレアス・グルーバー(Andreas Gruber)氏は、「僕らは自分たちの技術を高めることに集中していて、ほかの国のことはあまり気にかけていません」と答えた。
オーストリア出身で、チームでは唯一の外国人である若きグルーバー氏は、AFPに対して「物事がうまくいかないとき、日本の選手は他国の選手と比べ、明らかに落ち着き方が違います」と語った。
ほかの国がフェアではないと感じた判定に対してすぐさま不満を訴えるような場面でも、「日本の選手は黙って乗り越える。終わったことだ、次へ行こうとね」と考えるという。