【1月16日 AFP】陸上男子100メートルの元世界記録保持者で、禁止薬物の使用が明らかになっているジャマイカのアサファ・パウエル(Asafa Powell)に関する懲戒委員会は15日も引き続き行われ、この日はパウエルのマネジャーが証言した。

 マネジャーはジャマイカ反ドーピング委員会(Jamaica Anti-Doping CommissionJADCO)の意見聴取会で、自分たちが雇い、パウエルにサプリメントを与えた理学療法士が、無免許だったことを明らかにした。

 現在31歳のパウエルは2013年6月、ジャマイカの国内選手権で禁止興奮剤オキシロフリン(oxilofrine)の陽性反応を示した。

 パウエルは、クリス・シュエレブ(Chris Xuereb)という名の理学療法士を大会直前に雇い、サプリメントを与えられるようになった結果、薬物検査で陽性となったと語り、原因はその人物にあると主張している。

 パウエルは14日、3人の委員からなるJADCOの意見聴取会に出席し、選手権で提出した申告用紙に、摂取していたサプリメントのすべてを記入しなかったと発言している。理由については、興奮していて名前を思い出せなかったからだと語った。

 聴取会は2月12日まで一時中断となり、次回はより多くの関係者から2日間にわたって意見を聞く予定となっている。(c)AFP