【1月9日 AFP】米ニューヨーク(New York)州のアンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)知事(56)は8日、州内での医療用マリフアナの利用を認可する方針を発表した。実現すれば、同州は米国で医療用マリフアナが認められる21番目の州となる。

 これまで医療用マリフアナの導入に反対してきた民主党所属の同知事だが、州内の病院20か所までに限定し、試験的なプログラムとして医療用マリフアナの処方を認める考えを明らかにした。

 知事は、嗜好(しこう)用として違法に、しかし幅広く利用されているマリフアナが「がんなどの重病患者の疼痛管理と治療を助け得る」ことが研究によって示されていると指摘。「医療用マリフアナの使用に関する体制の実現性評価によってその有効性を判断するため、プログラムを監視していく」と説明した。

 同州での医療用マリフアナの合法化はこれまでに4度にわたり、州議会の支持を得られず頓挫しているため、クオモ知事は行政命令で医療用マリフアナ合法化を進めるとみられる。なお、知事は昨年、15グラムまでのマリフアナ所持の合法化についても支持する考えを示している。(c)AFP