■生命が存在できる可能性は…

 同氏はこの種の惑星約60個を詳しく調べ、それらが主星誕生直後のガス円盤がまだ主星を取り巻いている時期に形成された可能性が高いことを明らかにしながら、「一方、地球はもっと遅く、ガス円盤が消失した後に形成されたと考えられている」ことを指摘した。

 これら惑星の多くは地球より気温が高いだけでなく、岩石の核を大量のガスが覆っているため、大気圧も極めて高くなっていると考えられるという。米カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)のジェフ・マーシー(Geoff Marcy)氏は、「地球の海を10個重ねたくらいの圧力になっているだろう」と説明する。

 そのような条件の下で生命が存在できるかどうかと記者団に尋ねられたマーシー氏は、生物学を専門とする友人の何人かに自分も同じ質問をしたことがあるが、彼らも分からないと答えたことを明らかにした。同氏はまた、「あり得ないわけではない」としつつも「生命がどのようにして始まったか、どのような環境で繁栄する可能性があるかなどについては、ほぼ何も分かっていない」と付け加えた。

 ケプラー望遠鏡では質量に関するデータは得られないため、天文学者らはさまざまな代替手段を通じて質量を調べる方法を編み出してきた。例えば、惑星の主星のドップラー効果を測定して、公転する惑星の重力で引っ張られることで生じる主星のふらつきがどの程度あるかを調べるなどの方法がある。

 惑星の質量が大きいほど、主星に及ぼす重力の引力も大きくなるため、それによって生じる主星のふらつきの度合いも大きくなるという。