トルコ汚職疑惑、「捜査を妨害された」 担当検事が声明
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■司法内部にも対立、首相の息子にも疑惑
これに対しイスタンブール(Istanbul)のトゥラン・チョラッカデ(Turan Colakkadi)検事正は、検察官には「任意の捜査」を実施する権限はないとしてアッカス検事の主張を一蹴し、捜査の手続きを誤り、メディアに情報を漏らしたアッカス検事を捜査から外したと発表した。しかしトルコの裁判官・検察官高等委員会(Higher Board of Judges and Prosecutors)はアカシュ検事の主張を支持し、警察は同氏の命令に従う義務があると指摘した。
左派日刊紙ジュムフリイェト(Cumhuriyet)は、エルドアン首相の息子ビラル・エルドアン(Bilal Erdogan)氏が関与するNGOに捜査当局が注目しており、今後「激震」が起こる恐れもあると報じた。同紙によると検察は、このNGOが落札したイスタンブール市の建設事業の入札を捜査するよう警察に求めている。イスタンブール市長は与党の公正発展党(Justice and Development Party、AKP)に所属しており、今回の疑惑への関与が取り沙汰されて先週一時身柄を拘束された。
一連の捜査は国際的な陰謀で始められたものだと主張して数十人の警察幹部を更迭したエルドアン首相は、この難局を乗り切る決意だとみられる。
しかし識者の多くは一連の疑惑の展開はエルドアン首相の影響力に大きな痛手を与えたと見ている。2003年に首相に就任したエルドアン首相は経済のてこ入れでは評価されたが、独裁的な指導者との批判も受けている。26日にトルコリラは最安値を更新し、株価も落ち込んだ。(c)AFP/Fulya OZERKAN