4万5000人が入り満員となったマラケシュ・スタジアム(Marrakech Stadium)で、バスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)とアリエン・ロッベン(Arjen Robben)を欠きながらも、バイエルンはラジャ・カサブランカに対して十分すぎる破壊力を見せた。

 バイエルンは、3-0で勝利した広州恒大(Guangzhou Evergrande、中国)との準決勝と同様に試合を終始支配した。

 前半7分、センターバックでコンビを組むジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)からのパスを受けたダンテは、ラジャ・カサブランカのオフサイドトラップのかけ損ないもあり、ツータッチ目でネットを揺らした。

 さらにバイエルンは同22分、デヴィッド・アラバ(David Alaba)の左サイドからのマイナスの折り返しをペナルティーエリア端からティアゴがゴール右に蹴り込み、リードを広げた。

 オークランド・シティ(Auckland City FC、ニュージーランド)、モンテレイ(Monterrey FC、メキシコ)、アトレチコ・ミネイロ(Clube Atletico Mineiro、ブラジル)を下す快進撃でファンを手にしたラジャ・カサブランカは、決勝でも多くのサポートを得た。

 試合終了間際に、ラジャ・カサブランカは一矢報いるかに思われたが、バイエルンのGKマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)が弾いたこぼれ球を押し込もうとした主将ムフシン・ムトゥアリ(Mouhcine Moutouali)のシュートはバーを越えた。