【12月21日 AFP】 脱税などの罪で有罪になり服役していたロシアの元石油王で反政権派のミハイル・ホドルコフスキー(Mikhail Khodorkovsky)氏(50)は20日、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領による突然の恩赦から数時間後に釈放され、10年以上の獄中生活を終えてドイツに到着した。

 護衛とともにロシア北西部の刑務所を出たホドルコフスキー氏は、事態が急展開する中、空路でドイツ・ベルリン(Berlin)のシェーネフェルト(Schoenefeld)空港に到着した。

 ホドルコフスキー氏は釈放後最初の発言で、同氏が行なった恩赦の申請は罪を認めるものではないと述べたとともに、ハンス・ディートリヒ・ゲンシャー(Hans-Dietrich Genscher)元独外相(86)に謝意を表明した。

 情報筋がAFPに語ったところによると、ホドルコフスキー氏の病気の母親マリナ(Marina Khodorkovsky)さん(79)は現在ロシアに滞在中だが、治療を受けていたベルリンに向けて21日に出発するという。