ロシア大統領、政敵の元石油王を恩赦へ
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【12月20日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は19日、元石油王で反政権派のミハイル・ホドルコフスキー(Mikhail Khodorkovsky)受刑者(50)に恩赦を与えると発表した。同国で最も名の知れた受刑者が、10年余りの刑期を経て釈放されることになる。
2014年ソチ冬季五輪の開催を来年2月に控えたロシアに対し、人権問題などで国際社会からの批判がさらに強まる中、この突然の恩赦発表によりソ連崩壊後最も不評を買った訴訟にようやく終止符が打たれる公算が大きくなる。
横領や詐欺などで有罪判決を受け、10年以上にわたって服役してきたホドルコフスキー受刑者は、プーチン政権による人権侵害の象徴となり、対露投資にも悪影響を及ぼしてきた。
プーチン大統領はテレビ放送された発言の中で、同受刑者が恩赦請願書に初めて署名したと明かし、同受刑者の母親が病気であることを考慮した人道的見地から「恩赦を与える大統領令に間もなく署名する」と言明した。同受刑者はこれまで、プーチン氏に恩赦を求めれば自らの罪を認めることになるとして、恩赦請願を拒否する意向を繰り返し示していた。
同受刑者の弁護団と母親のいずれも、2003年から服役している同受刑者が恩赦を請願したことを知らなかったとしているが、プーチン氏の報道官はAFPに対し、恩赦請願書には同受刑者が本人の意思で署名していたと伝えた。